個人的評価
80/100 |
こんな人にオススメ :
ファンタジーが好き、アーサー王伝説が好き、ドリームワークス作品が好き、ギレルモ・デル・トロ作品が好き
未視聴な方に向けて:
全年齢向けではありますが大人が観ても普通におもしろいと思います。
新シリーズは過去に飛びよりファンタジー色が強くなっているのでファンタジーが好きな人には合っていると思います。
基本情報
上映時間 :23分(10話) 合計 約4時間
ジャンル :ファンタジー、子供向け、アニメーション
出演 :–
年齢制限 :全年齢
配信情報
AmazonPrime :配信無し
見所
- キャラクターの作りがポップなので見やすい
- 王道のストーリーなので安心して見られる
- 10話で短くまとめられているので見やすい
あらすじ
マーリンの弟子”ドゥクシー”はキャメロットにあるマーリンのアトリエで掃除ばかりさせられる毎日。魔法の教えがあるわけでもなく、”まずどう生きるかを学べ”とマーリンから指示されはや9世紀。
夜遅くまでカフェ”ミスター・ブノワ”で相も変わらず掃除を続けるドゥクシー。
勤務を終え店のカギを閉めたドゥクシーは一言、言い放つ。
“よし、本当の仕事を始めよう”
相棒の猫”アーチ”と共に夜の町に繰り出し、日夜モンスターから町の安全を守っているのです!
・・・ただ、モンスターの名前を間違えたり、モンスターを逃がしてしまうなどの半人前なままなのは相変わらずですが。
なんとか魔物を退けたドゥクシーに突如マーリンから連絡が入ります。
“重大な問題が起こったのじゃ!アルカディアの守り人達を招集するのじゃ!今すぐ!”
言いたいことだけ言ったマーリンからの連絡は途絶え、使いっ走り君は忠実に任務をこなします。
アキリディオン5に一行を見送ったばかりのトビー、スティーブ、アーの前に、突如現れた眼鏡をかけた喋る猫アーチに驚く2人と1体。
簡潔に”世界の終わり”を告げられアーチの後を動揺しながらついていく一行。
アーチの向かった先にいたのカフェの店員でもなく、モデルでもなく、ウィザード(見習い)のドゥクシーでした。
店の中で飛び交う魔術に大興奮のスティーブとトビー。
中に居たのは魔術で荷造りをしているマーリン。
守り人を招集したにも関わらず、使えそうな人材が岩の巨人”アー”だけだったことにがっかりします。
ドゥクシーはスティーブやトビーが子供であることを懸念したり、自分が何世紀も修行してきたことを進言したりしますが軽くあしらわれます。
そこに現れたのは先ほどドゥクシーが退けたモンスターの仲間達でした。
多勢に無勢な状況で撤退の判断を下したマーリンは屋上にある飛空船に乗り脱出を図ります。
モンスターを従える謎の仮面騎士から逃れたマーリン一行は、空中に聳えるキャメロット城へと入城。
そこで待ち受けていたのはクレア、腕を怪我したブリンキー、強襲され仮死状態のジム。
強襲してきた緑の騎士は”モルガナ”と呟き、キャメロットの紋章の付いた鎧を身に着けており謎が謎を呼びます。
現在の状況を解説しているマーリンを他所に過去最大の闇の力を持つ集団、”アルケイン騎士団”がキャメロットに迫ります。
初っ端の攻撃で氷漬けにされる騎士ガラハッド。
襲ってきたアルケイン騎士団の戦力に白旗を上げたマーリンは逃亡一択でしたが、想像以上の猛攻でキャメロット城はボロボロに。
謎の少女の力を借りて時空に穴を空けタイムトラベルを試みますが、緑の騎士が放った一撃により仮死状態のジムだけ落ちてしまうことに。
何か考えのあるドゥクシーがクレアの手を引き、時空の裂け目に向かったのを見たスティーブも意を決して飛び込みます。
時空を超えた先に一体どんな運命が待っているのか・・・。
ここからネタバレ含む感想になります。
未視聴の場合はご注意ください。
感想を読む
マーリンの開けた時空の裂け目を通った4人の冒険は、ドゥクシーが杖をギターに変化させたり、スマホがたまに出てくる場面はあれど、基本的には12世紀の世界観を維持でき剣と魔法とモンスターの王道ファンタジーでした。
キャメロットが舞台だったので円卓の騎士そろい踏みなのかと思ったら、まさかのアーサー、ランスロット、ガラハッド、モルガナ、マーリンだけという寂しさ。
10話にまとめるという構成上あまりキャラクターを増やし過ぎるとボリュームが多くなりすぎる、というのは察することはできますがどうにかならなかったのかな。
このウィザードシリーズで一番消化不良というか、モヤモヤした部分は過去に戻ろうとしたマーリンは具体的に①”何年前”の②”どこ”に③”何をしに”行こうとしたのか。
緑の騎士の正体を探るという意味で言えば、実際にタイムトラベルをしたドゥクシー達の時間軸で間違いないはずですが、マーリンが”問題はいつの時代に行ったかじゃ!”と語っています。時空の穴を空けた時点で時代設定ができていなかったのであれば別の時間軸に行こうとしていたということになります。
①何年前に行こうとしていたか、これは”数百年前に魔法の世界で始まった戦の戦士となる”ということから、ガンマーやモルガナを封じたキラーヘッドブリッジの戦いに身を投じろということが予想できますのでおそらく12世紀頃でしょう。
②どこに行こうとしたか、これは上記で予想した通りキラーヘッドブリッジの戦いがあるキャメロットの近くでしょう。
③何をしに、これも上記で予想した通りではありますが、どうやって緑の騎士の正体を探るため。ただ、どのように時間の流れに影響を与えないようにするか、という手段については明確な答えがありません。
度々出てきている”時の地図”これがカギとなりそうですが、マーリンがどの様な方法で未来に影響を与えずにやろうとしていたのか、マーリンが過去にタイムトラベルしなかったので正解が示されませんでした。
推測として、キャメロット城ごとタイムトラベルしようとしていたマーリンは基本的に”地上に降りることなく、上空に浮かぶキャメロットを拠点にしてタイムラインに影響を与えない範囲で調査をする”としていた、でしょうか?
大賢者マーリンのパーフェクト回答が聞いてみたいものです。
何にしても、ウィザードと言う物語上ドゥクシーの成長を強調するため、下げに下げてから評価を上げるという意味もあったのかもしれません。それにしても、タイムトラベルしてきたことや、タイムラインが変わったことについてマーリンはドゥクシーに冷たく当たりすぎていた気がします。
その甲斐あってか、マーリンとドゥクシーの二人でアミュレットを作成し、マーリンがドゥクシーの実力を認めマスターウィザードとなった際の感動は一入でした。
今回のシリーズのキャラクターはドゥクシーを始め、アーサー、モルガナの後悔と成長の物語としてみると面白かったです。
失敗と後悔を繰り返して最終的に成長する。
シリーズを通して悪役だったモルガナも人物の背景も掘り下げられ、最期はクレアと和解するに至りました。
アーサーに関してはアルケイン騎士団に殺される直前に心の闇を払い改心しましたが、心を失って操り人形にさた後、モルガナもろともキャメロットの残骸に押し潰されてしまい悲しい最期でした。
このシリーズの主役はタイトルから分かる通りウィザードです。
ドゥクシー、モルガナ、クレア、マーリン。
スポットライトという意味ではドゥクシーが一番なんですが、魔術師の成長という意味での一番はクレアなんじゃないかと思います。
そもそも杖なしで黒魔術使える様になるってやばすぎる成長ですよね。
マーリンですら杖使って魔術使ってるのに・・・。
ドゥクシーに至っては9世紀の修行の上でやっとマスターウィザードになったのに、15歳の女の子が1年足らずで杖なしで闇のポータル自在に操ったりするって天才過ぎませんか?
歴史改変というとんでもない力業で色々な伏線を回収していき、クライマックスに向かったわけですが、供向けのファンタジーとしては内容に満足させてもらいました。
この後最期のストーリー、トロールハンターズ:ライジング タイタンズでどのような結末を迎えたのか、まだご覧になっていない方は観ていただきたいです!
制作会社のその他オススメ作品
ドリームワークス |
- シュレック シリーズ
- ヒックとドラゴン シリーズ
- ボス・ベイビー シリーズ
シュレック シリーズはダウンタウンの浜田さんと藤原紀香さんが声優だったことで話題になった作品。
数多くの続編が作られた王道のファンタジーであり、コメディ要素もラブストーリー要素もあります。
ヒックとドラゴン シリーズはバイキングの少年がドラゴンと心を通わせて、バイキングの常識を破っていくファンタジー作品。
続編映画や、テレビドラマシリーズも作られるくらいの人気作品。
ただ、カートゥンネットワーク版も含めるとテレビシリーズは8seasonあるので中々の量になります。
NETFLIXで配信中。
ボス・ベイビー シリーズは斬新な設定の赤ちゃんが主役のファミリーコメディ作品。
スーツを着た赤ちゃんがタクシーに乗ってやってくるってインパクトがすごい。
こちらもテレビアニメシリーズが作成されるほどの人気作。
NETFLIXで配信中。
以下wiki
ドリームワークス
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