個人的評価
75/100 |
こんな人にオススメ :
スリラーが好き,ジョン・デヴィッド・ワシントンが好き
未視聴な方に向けて:
不幸な事故によって発生する逃亡劇で、色々なことに疑心暗鬼になる主人公をよく描けています。
テネット、ブラック・クランズマンレベルのストーリーを求めていると残念なことになるので、スリラー映画として楽しむのがいいと思います。
基本情報
上映時間 :1時間50分
ジャンル :スリラー
出演 :ジョン・デヴィッド・ワシントン,ボイド・ホルブルック,ヴィッキー・クリープス,アリシア・ヴィキャンデル,その他
年齢制限 :15歳以上推奨
配信情報
AmazonPrime :配信なし
見所
- 次々と迫るスリリングな展開
- 疑心暗鬼に陥ってしまう状況
- ラスト15分での行動
あらすじ
彼女と一緒にギリシャへ旅行に来た主人公のベケットとエイプリル。
喧嘩して翌日には仲直りし”いつまでも一緒よ”とベケットの手のひらにハートマークを描く仲間睦まじいカップル。
夜も更け今日の宿へと向かう途中エイプリルはベケットに宿への連絡をしたか確認したが、ベケットは宿の人に迷惑だと思い連絡をしていなかった。
エイプリルから宿の人へ連絡し起きて待ってくれるということで話はつき、ベネットの周囲に対して過敏になっている事に対してこう告げる。
“みんなのことを私だと思えばいい。そうすれば自分を抑え込まなくてもすむわ”
夜も遅いため眠くなったエイプリルはベケットに運転をまかせ、助手席で眠ってしまう。
疲れていたベケットもうつらうつらとしてしまい、道を外れて山を下り民家の中に突っ込んでしまう。
シートベルトでガチガチに固定されていたベケットは車の中で逆さになりながらも助かったが動けない。
音を聞きつけた住人の赤毛の少年と女性がが現れ助けを求めるも、それには応じず立ち去ってしまう。
なんとか車から這い出てエイプリルの元に辿り着くが、シートベルトなしでフロントガラスから投げ出されコンクリートに頭を打ち付けたエイプリルは反応がない。
そこでベケットの意識は途絶えてしまう。
病院で目覚めたベケットは彼女の死を聞かされショックを受ける。
彼女の父親に電話するも真実は告げられず、曖昧なことを言って電話を切るベケット。
警察官から事情を聞かれた際に見たままのことを全て告げ
あそこの家は空き家でだれも住んでいない。不法移民でも住んでいたのだろう
と言われる。
部屋に戻ってカバンの中にある荷物を整理しながら、向精神薬の薬をポケットに入れ宿を出る。
自己のことが頭から離れないベケットは自己現場へと歩いていき、エイプリルの血痕の場所で
不安に駆られたで向精神薬を飲み始める。
薬を飲んでも足りなかったのか多くの錠剤を手のひらに出し、口に入れようとしたその時!
背後から謎の女性から銃撃を受ける。
そこに先程の警官が現れるのだが・・・
ここからネタバレ含む感想になります。
未視聴の場合はご注意ください。
感想を読む
次々と迫るスリリングな展開 |
単独の自動車事故から起こった不幸なストーリーでしたね。
謎の二人組から銃で撃たれて殺されそうになり、崖からのジャンプや川を水の中に入りながら超えていったり、電車の中で逮捕や検問から脱出した後での電車での逃避行など中盤のスリリングな展開はドキドキしました。
電車の中で女の子に見られて、親の服を引っ張っている時なんかはどんなことになるやらと思いましたが特に何もないという肩透かし。
アメリカ大使館に着くまでも着いてからもハラハラさせられました。
疑心暗鬼に陥ってしまう状況 |
とにかくすぐ見つかってましたね。
漁師3人組の通報から始まり、養蜂家の人たちと暴力に訴えられた部分はありつつもすぐに自分の居場所がバレたら疑いたくなりますよね。
1回目の列車に乗車する際もめちゃくちゃ警戒していたのに乗車して出発するまでにあっさり見つかるし、2回目の列車乗車中の警戒感はもう不審者でしたね。
駅についてから電話していた刺客にめちゃくちゃ警戒している割に普通に不意打ち食らっていたのはなんでなんだと言いたくなりました。
ラスト15分での行動 |
あのまま見過ごせば殺される可能性が高かったにせよ、満身創痍の状況でベケットが少年を救出に行くとは。
なぜ助けに行ったのか考察は以下の通り。
①彼女との喧嘩や向精神薬を携帯してことで何か心の問題を抱えた事が浮抱えた事
②ベッドシーンで「どんな神託を受け取ったのか」というメモ書きのシーンからベケットの手にエイプリルがハートマークを描いた
③車を運転中に”みんなのことを私だと思えばいい”と言い考え方の変化を促した
上記の状況を読み解くと、少年に対して彼女の投影を行ったことで救出に向かったという風に考えられるんじゃないでしょうか。
活動家の居場所を喋ってしまったベケットが活動家のことを気遣ったりというシーンもあったので、ベケットの良心が子供を見捨てることができなかったというのもありそうですけどね。
もしもこうだったら・・・ |
スリリングな展開でハラハラはさせられましたが、「もし」という場面が度々あったのが気になりました。
広場のホテルに泊まったままだったら、警察署で大使館に電話していたら、警察署で子供を見たと言わなければ、事故現場に戻らなければ・・・。
そもそもあんな大冒険にはなってませんでしたよね。ストーリーが成立しなくなるのであり得ないんですけどね。
ベケットの強さ |
数々の怪我をしたことで体の痛みに耐えながら行動する演技は、無敵な主人公というわけではなかったにせよ、要所要所でなかなかの強さを発揮したのには主人公補正を感じました。
特にラストの銃を持っていた犯人を車の外から気づかれずに近寄って悪徳警官の足を銃撃して、殺し屋の女性を後頭部打ち付けで行動不能にするなど、本当に怪我していたのかな。
総評 |
ジョン・デヴィッド・ワシントンの他作品が最高の評価だっただけに、期待値を下回るストーリだったことには残念だった言わざるを得ないです。
スリラーとしてはなかなかハラハラさせられたものの、主人公の自業自得な部分や誘拐がただのマフィアとの金銭トラブルだったという真実をぶちまけられると何とも言えない気持ちになります。
暇な時になんとなく観るくらいがちょうどいい1本ですね。
主演俳優のその他オススメ作品
ジョン・デヴィッド・ワシントン |
- TENET テネット
- ブラック・クランズマン
元アメフト選手で引退後からの俳優 活動なので出演本数自体は多くないものの面白い作品に出演していますね。
ブラック・クランズマン
70年代のコロラドで黒人が初めて警察官として採用される主人公。黒人警察官の主人公が電話で白人至上主義のKKKに電話を掛け入会し潜入捜査を行うという物語。
あらすじだけ聞いているとコメディ作品ですが、実話をもとにしているので緊張感もあり、アメリカの闇も感じられ見た後で考えさせられる作品になっています。
TENET テネット
クリストファー・ノーランが監督・脚本しているSF映画。
良く作り込まれたストーリーと圧巻の映像。
現在と過去、未来が交錯するストーリーは一度見ただけではなかなか理解ができない難解な映画です。
混乱させられる内容ではありますが、爽快なアクションや逆行するする時間の表現などは唯一無二と言っていいでしょう。
2020年に観た中で最高に面白かった作品です。
以下wiki
ジョン・デヴィッド・ワシントン
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